｢MACH｣の名に恥じぬようエンジンには最高の性能が与えられ、
400CCクラストップの加速力(ZEPHYR750やGPZ900Rに負けない
スタートダッシュや追い越し加速)を持っています。
そのエンジンのベースは定評のあるZXR400の水冷DOHC4バルブ。
低中速はピストンヘッド・カムシャフトの形状を変更し、
キャブレターを小径化(ケイヒンCVKD30)することなどにより強化を図っています。
また、高回転時のブローバイガスの低減を狙い、
トップリングにインナーベベルカットを施し、ピストンヘッド冷却用の
オイルジェットを採用しています。

このハイパーエンジンを独自のアルミダイヤモンドフレームに搭載し、
右2本出しマフラー、異型ヘッドライトをあてがわれ、
400CCネイキッド最速かつ他のモデルとは一線を画すマシンとして
XANTHUSは登場しました。

しかし発売当時、400CCの世界はZEPHYRを中心とした
ベーシックなネイキッドバイクブームの真っ只中。
斬新かつ個性的なXANTHUSはあまり受け入れられませんでした。
そして1997年、発売は中止され、新車市場から姿を消しました。

XANTHUSという名前はギリシア神話に登場する馬から名付けられました。
カワサキにはBALIUSという250CCのネイキッドバイクがあります。
こちらもギリシア神話の馬から名付けられました。
エンジンはZXR250ベースで、ちょうどXANTHUSの弟分になります。
こちらはBALIUS-�Uと名称を変え現在も発売されています。