2004・03・28
会社に専用スクーター導入


レッツなスクーター
8日目

エンジン組立て開始
レストア8日目。
現在まで日程通り作業が進んでいます。 しかも理想的な進行状況!
今日は 待ちに待ったエンジン組み立てに入ります。
スクーターの場合 あっという間に組みあがってしまうのですが 
今回は少しずつ確実に作業を行いたいと思います
と言うのも デジカメで撮影しながらの作業は 事の外、大変なのです(笑)

プーリー側ベアリング

まずはプーリー側のベアリングから圧入していきます
圧入と言ってもプレス機などが無いので 打ち込んでいきます。
打ち込みには 『キー材』と呼ばれる 比較的柔らかい
鋼材を使用します。

本来なら ケースを暖めてから入れれば簡単なのですが
ガスやバーナーなどを持っていない人のためにも
今回はあえて 打ち込みをしました。

参考:ガスレンジなどでも同様の効果が得られます。
ちょっとづつね

原チャリとは言え この部分は駆動部側のベアリングです
斜めに入ったりして ハウジングに齧ちゃったりすると
後がやっかいなので ここは慎重に打ち込んでいきます。
(レース用ではないのでベアリングの向きは気にしなくてもok)

参考:0.4ミリづつ 入るくらいが目安です。
オイルシール

一般的にダストシールと言われている物です
Vベルトの粉などが クランク室に進入しないように
防護壁みたいなものとお考え下さい。
オイルシールの打ち込み方

ベアリングを打ち込んだ後の作業なので
十分注意しなければいけないのが オイルシールです。
オイルシールは外周には鉄が入っていますが
ベアリングに比べると非常に柔らかいで注意しましょう。
ジェネレータ側の公差チェック

クランクを合わせる時にジェネレータ側が稼動側になります
したがって、ベアリングの公差を実感しておくと
後の作業に役立ちます。
もちろん、クランクを素手で触ってると膨張して
ベアリングが入りにくくなるので注意しましょう。
ジェネレータ側ベアリング

こちら側は 小さいし大した仕事をさせる側ではないので
はっぱと済ませてしまいます。

とは言え 打ち込みに関するそれは、プーリー側と
同じですので 誤解のございませんように。
こんなに出てるの?

打ち込んで気がついたのですが ベアリングがハウジングから
こんなに出てます。  でも大丈夫!

なぜか?  この時、役立てていただきたいのが 
打ち込んでいるときの『音』です。
所定の位置までベアリングが来ると必ず音が変わるので
集中して打ち込みを行うと 戸惑わずに済みます。

いやまて
いや待てよ? 何でベアリングにグリスが入ってるんだろう?
ここは混合気が入ってくるところだから グリスなどは関係ないはず・・・・・・
今まで こんなグリスが入っていたことはない!
あ! 純正部品で頼んでたからだ! でも純正部品でベアリング頼むとグリスが入ってるのは初めて知りました。
ま〜純正部品で頼んだんだから 悪さするような事はないと思います。


まさかサービスマニュアルには『グリスは脱脂してお使いください』なんてかいてあんじゃないよな?(笑)

ジェネレータ側オイルシール

オイルシールにはNOKと書いてありました
あ〜ん メーカー直で頼めばよかったー(笑)
最後は慎重に

慎重にと言っても 原チャリなので
大げさに受け止め大でくださいね(笑)
クランクの準備

今回のクランクはノーマルです。(味気なさを感じる総長であった)
ベアリング・ダストシールを入れたら いよいよクランクを
合わせます。
その前に、やっておく事があるのです。

クランクとコンロッドのローラーベアリングに
たっぷり オイルを塗っていきます。
これにより、初期起動時の焼きつきを防ぐのです。
シール剤を塗る前に

液体パッキンを塗る前の作業ですが これが重要!
そうです『脱脂』です。 やっこ&うぇた前の十八番!
脱脂をしないとシール剤が”どいて”しまい 
満足するシール効果を得られないのです。

参考:総長は脱脂にトルエンを使用していますが
    お金にゆとりのある方はアセトンをお勧めします。


って なんじゃ この色はぁ〜!!
なんで 赤いんだよ!(笑)


と思ったのですが 塗りムラが一目瞭然!
すばらしいぞ!この色!(見た目は悪いけど)


塗りムラ

アルミは鉄と比べ 原子核が小さいので 
よ〜く拭かないと脱脂 しきれないのです。

画像を見るとムラがよくわかります。


クランク軸を入れて 締めこんで完成!

絶妙

クランクから はみ出てるシール剤の量も文句なし!
理想的な はみ出し量です。
あ〜ん俺っていけてる〜


常に自分の作業にホレボレするのは かなり重要です。
  もちろん 結果はともあれ・・・・


ネジ山の保護

作業中は何が起こるかわかりません
そこで 画像のような対策を立てておきます。
重要視する ネジなどにはナットを付けておき
ネジ山をまさかのアクシデントから守るのです。
平面度

これは一般の方には なじみのない言葉ですが
原チャリとは言え けっこう重要な部類に入ります。
異なった鋳型で出来た物が合わさるのですから
平面になるわけがありません。
そこで 平面を持たせてやるためにオイルストーンで
軽く面だしをしてやります。

参考:オイルストーンが見当たらなかったので
    #400のしょぼいので磨きました。
シリンダー組み付け

いよいよシリンダーの組み付けです
ここまで来れば終わったも同然!
新品の 新品の 新品のガスケットを入れて準備完了!



今回のコンセプトから 新品には重要な意味があるのです
ピストンベアリング

ん〜これって 名前なんていうんだろう??(笑)
コンロッドとピストンを支持するベアリングです。
もちろん これにも2ストオイルをたっぷり塗ります。
組み付けの注意

ピストンを組み付ける際には注意が必要です。
市販車のピストンには 必ず矢印がついています。
これは 排気側を示すマークなので 
それに沿って組み付けを確実に行ないます。
ピストンピン

ピストンピンにも2ストオイルを塗ります
市販車では考えにくいですが
起動時のカジリは それはもう恐ろしい結果を招くからです。
サークリップ

今回はサークリップもリサイクル(笑)
サークリップはラジオペンチで入れましょう。

参考:サークリップなど小物がクランク室に落ちてしまうと
    大変なので、逆さまに組み立てるか横にして組立てると
    もしもの時に安心です。
    クランク室にウエスをつめておいてもOKです。
ここにも2ストオイル

ピストンリングにも2ストオイルを塗ります
わかりやすく言えば 摩擦部には全て塗るのです
シリンダーにも

100%焼きつきを防ぐために シリンダーにも
2ストオイルを塗ります。

参考:プロはどこまでやってるのかは知りませんが・・・・
シリンダーの挿入

シリンダー挿入時にはピストンリングの位置に注意しながら
慌てずに行ないます。

少しでもおかしいな?って思ったら
もう一度確認しなおしましょう。
音に注目

シリンダーを入れる時は音にも注意して入れていきます
少しでも 妙な音がしたときは 無理をせず作業を中断して
もう一度各部をチェックしなおしましょう。
思い込みにも注意

シリンダーを組み付けたら 
もう一度 ピストンの矢印の方向を確認します。
確認作業は何度やってもただなので
安心を買うと思い 行ないましょう。
シリンダーヘッド

シリンダーヘッドも砥石をかけて おきましょう。
目に見えないものもあるので
有無にかかわらず やっておきましょう。
シリンダーヘッドガスケット

シリンダーヘッドガスケットは再利用品です
通常は新品を使うのが常識なのでお間違えのないように。
液体パッキン

画像の作業は普段は 見られない光景です(笑)
シリンダーヘッド

ありゃ? 向きがわかんなくなっちゃった(笑)
どうしましょ・・・・
確実な方法

心配ご無用!
そういう時は 慌てず 騒がず 下痢するなっと!
(内輪ネタですみません)

そういう時は カバーを嵌めてみて向きを確認するのです。
目安はプラグがセンターに繰るかどうかを見ます。
対角に締める

シリンダーヘッドの向きがわかれば 後は締めこむだけです
締め付けトルクは・・・・はて?
 よく締めておく!です。

おにぎりちゃん 締め付けトルク知ってたら教えてね


燃焼室ASSY完了


燃焼室終了
クランクされ合わせて シリンダーさえ組んでしまえば あとはお茶の子さいさい おしぼりポン!
らくらく返済で お湯切れもなし!
気持ちさえも伝わらないと思いますが 一口で言ってしまえば『終わったも同然』といったところです。
今日の作業は1時間程度で終了しました。

問題無し
ここまでの作業は 極端な話ですがバイク屋の入り口でメカニックがやってるのを一度見てしまえば
出来る作業範囲です。
ただ初めにお断りしておきますが 私のバイクに対する整備・メンテナンス・分解などは我流です。
ですので プロの目からみれば 間違いだらけかもしれませんので 誤解の無いようにお願いいたします。
しかしながら、現在まで失敗を経験に生かしてきたおかげで 
今回のようなレストアで失敗したことが無いのが実情です。

今後の予定
ここからは 『効率の良さ』を考慮しながら 組み立てていくのがポイントです。
今後はインテーク周り・キャブレターやそれに順ずる配線・配管。
駆動系にうつり、キックギャー・プーリー・ベルトなどを一気に組み立てて ケースカバーまで行きます。
その後 時間の合間にマフラーも手を付けていきたいと思います。



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